今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

財布が消える。道に迷う。イミグレで捕まる。1人旅のピンチは?(前編)

1人旅のピンチは色々あると思うが、最大のピンチはやはり体調不良だと思う。
幸いなことに、わたしはこの旅が始まってから大きな体調不良に見舞われておらず、そのことは本当に朝目覚める度に神様に感謝する。

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シンガポール空港の遊び心。飛行機に乗る予定もないけど飛行場に行く。


あえてわたしの体調不良を挙げるのでれば、それは「便秘」だ。
わたしが来ているのはフィリピン〜マレーシア〜シンガポールと「東南アジア」だ。
ゆえに、食あたりの薬は用意していた。
さすがにお腹が強いわたしも、これだけアジアにいれば1回くらい当たりかねないと予め薬を準備していた。
でもしかし、まさか真逆の症状に見舞われるとは思いもよらなかった。
コーラックなんて持ってきてないよー。
しかもコレ本気でつらい代物で、トイレに入ったら小一時間は格闘する勢い。
お腹が張るとか、腹部痛みには達しなかったのが唯一の救いだが、まさか緩くではなく硬く、なるとは、、、
2週間ほど、こまめに水を飲んだり、腸にいい体操をしてみたり、授業の空き時間にトイレに篭ったりと孤独な闘いを続けていたのだが、もう1人の力で解決するのは無理だと諦め、すごく恥ずかしかったのだが、ルームメイトに相談し、お腹に効くお茶を分けてもらったところ、翌日あっさり治った。
わたしのフィリピンで通っていた語学学校は3食食事がついていたのだが、野菜が少なめだったため便秘になってしまったんだと思う。
東南アジアの食事は学校に限らずお肉と炭水化物が多い。
それは少し苦しい点だ。
(でもマレーシアは、フィリピンに比べ野菜がとても美味しい。中華系の人が多いので中華系の野菜が充実していると聞いた)


この旅でやっちまった最初の失敗はお財布が消えたこと。
あまり考えたくないが、ゲストハウスにて誰かに盗られてしまった可能性が高い。

その日わたしは旅の今後について悶々と考えまくっていた。
実は、ビザの関係で次に行きたい国にすぐ入国することができず3週間空白の時間ができてしまったのだ。
わたしがいるのはマレーシア。住むにはいいかもしれないけど、訪れて3週間目にもなると観光は行き尽くした感が否めない。
そしてクアラルンプールにわたしは馴染めなかった。
物価も決して安くないし(日本の1/3とか言ったやつ誰だよ。全然そんなことないよ。)、どこに行ってもモールだらけで似たような景色。
狭い土地に開発を進めた結果、道路を立体的にするしか手はなく、歩いてどこかに行きたい旅人には快適ではない構造の土地なのだ。
建物は目視できているのに歩行者に優しくない作りになっている道路で何度方向転換を余儀なくされたことか。チッ!チッチッ!舌打ちだって出ちゃうわ。

ただし、日本の暮らしをそのまま続けたい人にはすごく向いている土地だと思う。
正直なんでも手に入る。イオンがあるからイオン製品はそのまま買える。
冷凍カレーうどんだって、納豆だって、お尻に優しい日本製のトイレットペッパーだって手に入る。

わたしがもしここに住んだら、日本と同じ生活水準を保ちたくなってしまうだろうなとも感じた。もし住むのであれば、コスパは良くない。だいたい日本で売っている1.3倍〜2倍近く値段がする。
仕事があって住む人にはいいかもしれないけど、旅人には魅力をそこまで感じることはできなかった。

だからもうお腹いっぱいクアラルンプール 。
次に動きたい。でも近隣でピンとくる国がない。
そして今はホリデーシーズン。高いんだよ、航空券。
もういい!クアラルンプールに滞在する!という決断もできないから、宿もその日その日で考えていて、朝起きたら、その日泊まる宿を探す作業をしていた。これもまた疲れる作業なのだ。

その日は考えることに疲れ、もうこうなったら気分転換に映画を見ようと思い出かけ、またもやクアラルンプールマジックに引っかかり、建物は見えているのに道路が立体的になってて向こう側に渡ることができなく、チッ!
大きな建物にモールが2つ入ってて(え、そんなことある?)、違う方に入ってしまった結果映画館ないよ〜とウロウロし、チッ!
やっとの思いで映画館に辿りつき、映画を観たら観たでボロボロ泣き、帰ってきた頃には慢心創痍の若色ができあがっておりました。
とにかく何か甘いものを。。。と宿の近くの屋台でキウイスムージーを買い、そのまま宿へ。
その時にお財布をしっかりしまわなかったわたしがよくなかった。
スムージーとお財布を手に握りしめたまま、携帯で次はどうしようと、自分のベッドに着いた途端、焦って検索しだしてしまった。
往々にしてこーゆー時に物を失くすし怪我をしたりする。

日本への航空券の値段を調べ、マレーシアでヨガはできるのかなと調べ
ボランティアはできるのか、近隣の国ならどうだとネットサーフインを続ける。

結局決めかねているうちに眠気が襲い、わたしはお財布を枕元に放り投げたまま眠ってしまった。

気が付いたのは出発の時だ。
あれ?そういえばお財布が見当たらないと思って、バッグを全てひっくり返したのが、やっぱり見つからなかった。
実はべッドに横になった時、お財布に触った記憶がある。
あぁここにお財布が出てるから、ちゃんとカバンにしまわないと、、と思ったのが最後の記憶。
そこからお財布はわたしから飛び立ってしまった。
被害は少しの現金と、クレジットカードとお気に入りのお財布。
大きなお金は別のところにいれていたので、大きな金額ではなかったことが幸いした。
次の日ホテルの人に電話を借り、クレジットカードをストップしてもらう。
不正利用は今の所なさそうだった。
これはピンチというより、洗礼をうけたなという感じ。
わたしはお財布をなくすよりも、この先3週間の過ごし方に憂鬱の軍配があがっていたので、それほどへこむことはなかった。
お気に入りのお財布がなくなったのはちょこっとだけ悲しいけど。

次のピンチ。道に迷う。
今は携帯マップを使って世界中どこでも道がわかるので迷うことは本当に減った。
ネットが繋がらなくても、あらかじめその国のMAPをDLすればオフラインでも使えるアプリがあるのでわたしも多様している。

MAPS.ME  おすすめです。(無料)

play.google.com


しかしその時は、初めての、少し治安が悪い土地で、夜に到着。携帯の電池が僅か。
そしてホテルの名前がわからないのに、オーナーから返事がこないという汗かきかきの状態だった。
わたしが海外でホテルのブッキングによく使うサイトは「Booking.com」そしてたまに「AirBnb
この時は「AirBnb」で予約していた。
AirBnbは民泊でおなじみのサイトだが、一部ホテルも取り扱っている。
実はシンガポールで出会った女の子と話していた時、彼女がこの土地で利用したゲストハウスがゴキブリだらけで最悪だったという話を聞いていたので、この土地ではゲストハウスではなくホテルに宿泊しようと思っていたのだ。
AirBnbは民泊をメインに扱う関係上、詳細な住所は予約後にわかるのだが、当日予約をしたわたしに、詳細な住所&ホテル名のレスポンスがまだ知らされていない状況だった。
時刻はもう夜8時を回っていた。携帯の充電は15%を切っていたのに、予備バッテリーは空っぽ。
だいたいの住所はわかるので向かうにも、そこは安宿街。
似たような規模のホテルがたくさんある。
大きな荷物をかかえながらわたしは片っ端から突っ込んだ。
AirBnBで予約してるんだけど!」
「(サイトの写真を見せながら)このカウンターなんだけど!」
「え、違う?邪魔したな!(去る)」

ダメだ。見つからない。
もう体力も充電も底をつきそう。
こうなったらオーナーに電話しよう。
英語が堪能ではないので、できたら電話は避けたかったがもう言ってられない。
身振り手振りをふまえられる直接の会話や、調べる時間が設けられるメールなどの文書は比較的コミュニケーションをとりやすいのだが、電話は100%スピーキング&リスニング。自信はない。でもこのままでは本当に路頭に迷う。意を決して電話した。
近くにいるんだけど、ホテルの名前がわからない!聞き取ることもできないからお願い、早くメールして!電話先の彼女は意味を理解してくれたようで、すぐレスポンスをくれた。
そのホテルは、この先は暗いし違うだろうと、進まなかった道の先にあった。
そして汗だくのままチェックイン。フーだぜ。
落ち着こうと思ったら、隣の部屋の中国語テレビがガンガンにうるさい。
フロントに物申し、部屋を変更してもらう。フーだぜ。
変更後の部屋、ドアが上手く閉まらない。。ヤレヤレだぜ!!
(ドアは力づくで閉めることで解決させた)

そして、いよいよこれでわたしも旅人初級を突破?のイミグレで捕まる自体が発生。
そうだよ。ポリスに導かれ個室に連れて行かれたよ。

その様子は後半でどうぞ。

さすがにこれだけ一気に書いたら疲れた。レタ。

 

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