今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

ひとり旅のつらさと気楽さ

実にこれは紙一重で、本当にどちらも持ち合わせている。

わたしは今、マレーシアのランカウイ島という(マレーシアの中では)リゾート地にステイして3日目だが、この島から早々に退散しようと思っている。

実はこの島はお酒が免税で、缶ビール(タイガーやカールスバーグなど)が1缶100円で買えるという、酒好きのわたしにとっては天国みたいなところなのだが、島の中にバスや電車の公共交通が整っていないのだ。

それはわたしにグラブ(Grub)かタクシーで移動することを余儀なくし、その交通費が1人旅には非常に痛い。

フェリー乗り場からメインのビーチ(繁華街)までも1000円近くのGrub代を支払わなければならず、これはクアラルンプール から島最寄りの都市にいくまで(バスで約7時間の移動)の約半分の額だ。つまりとても高い。

こんなん払ってられないよと、今はフェリー乗り場近くのゲストハウスにいて、このゲストハウスはキレイだし、とても居心地が良いのだが、近くにレストランがないので、やっぱり長期滞在はしづらいなあと思っているところ。(今日はフェリーの時間も確認したかったので片道2キロの道をフェリー乗り場まで歩いて、フェリー乗り場にあるフードコートで食事をした。毎日これは無理だぜ)

 

こうゆう時1人旅はつらい。
2人旅でタクシーを利用すれば単純に半顔。これは結構美味しい話だ。

あと、1人でお酒を飲みに入りにくいというとも、わたしにとっては痛い点。
今日こそはハッピーアワーで1人でも飲んでやるぞと意気込んで出かけるのだが、そう言う時に限って、オープン席に座っている2人の欧米人男性に声をかけられ(注:誘われているわけではない。あくまでハロ~とかジャパニーズ?とか、あちらは遊んでいるだけ)苦笑しながら去るしかなくなったりしている。

 

日本でも初めてのお酒を飲むお店に1人では入りにくいのに、海外でふらりと行動を起こすのはやっぱり超難関。

ご飯+お酒ならいけても(例:中華で飲む)、バーとかはやっぱり行きづらい。。

 

この時は誰か一緒ならなぁと強く思う。

結局帰り道で缶ビールを買って、部屋でチビリとやっている。

 

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マラッカでのチビリ1人酒

 

逆に1人旅の気楽さも話さないと。みんな1人旅に挑戦してくれなくなってしまう。話さなきゃね。

 

朝起きる時間を自分で決められるのはとてもいい。
旅は未知なるものへの決断と行動の連続なので相当疲れる。
そんな疲労の中、起きる時間を毎日決められるのは結構つらいとわたしは思う。
早く(遅く)起きることが辛いのではなく、起きる時間を決められることがつらい。
なので、今後もし4日以上の旅行をする機会があったら、ぜひ朝起きる時間を指定しない日を作ってもらいたい。それだけ喧嘩が起きる確率はグンと減ると思う。新婚旅行でも、家族旅行でも然り。その日の予定は夕方からにして、そこまでは自由時間の日を1日は作ろう。そうすれば夜更かしだってできる。これは絶対にオススメします。

 

毎日起きる時間を自分で決められるのはたまらなく贅沢だ。
たまには早起きして日の出を眺め、またベッドに潜りこむ。
1人旅ではこんなことも許される。

 

あと、何を食べるのも自由なのも良い。
美味しいも美味しくないも、食べ物にあたることもあたらないことも自分次第なので、挑戦するかしないかを選べる。

 

2日連続で同じところで朝食を食べたり(実は3日目も行った。そしたら3日目は閉まっていた。残念)、道路の真ん中のスペースに昼間だけ移動販売で食事を出している、地元の人で賑わうお店に空腹の限界で訪れたりした。(この食事は美味しかったなぁ。そして今は亡き祖父に似た、イケメンおじいさんに「Japanese?」と話しかけられた。彼からわたしはご飯を食べる姿をジロジロとすごく見られたんだけど、それもまた、じいちゃんぽいなぁと思っていた)

 

もう深夜で屋台もしまってしまい、なんとか訪れた中国料理店で中国人に紛れて食べた麻婆豆腐と瓶ビールも美味しかったし、

クアラルンプール のOLのランチライムに紛れて食べた、鶏のブニブニとした足先が入ったスープも印象的だ。(口はつけたのだが食べることは断念した)

 

彼女が一緒、子供が一緒だと、そうも言っていられないだろう。
判断をガイドブックやネットに委ね、自分の責任をなるべく低く抑えることでリスクを回避する。

 

でも1人だと本当に文字通りふらりと通りがかりのところに入ることができる。
結構これは1人旅の大事なポイントだ。

 

いやいや若色さん、1人で食べることが寂しいじゃない。。
大丈夫。これは慣れる。これは断言してもいい。絶対に慣れる。
でももし慣れないのであれば、YouTubeでも見ながら食事をしたっていいし、テイクアウトにしてホテルで1人で食べればいい。旅しているのにもったいないなんて言葉は知ったこっちゃない。1番心地よくしていいのだ。

それも自由だ。

 

ということは、1人旅でつらいことは唯一「交通費」と「バーで飲むお酒」のみ。

2つと、実に少ない気もするが、バーで飲むお酒をとても楽しみたいわたしにはかなり、かなり、辛いんだよなぁ。

 

※ブログのタイトル変えました。この言葉が本当にしっくりくる。黒沢清監督いただきました。と正直に申し上げるので、きっと許してくれると思っている。

 

書き上げたのはこちらも深夜です。ブログ村

 

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