今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

お子さんは中1と小2。フィリピン進学を決めた親子への13の質問

フィリピン留学について色々と調べていた際、情報としては知っていました。
「親子留学」というものがあるということを。
子どもさんを英語の環境や異文化に触れさせるため、母と子で来る旅行のことです。
この学校に来た時に1組の親子がおり、本当にいるんだなぁと眺めていました。
でも親子留学は「夏休みとかの長い休みの期間」または「小学校入学前」のお子さんだと思いこんでいましたのに、でもどう見てもお子さんはそれ以上の年齢。 。。

若色の好奇心がムクムク湧いてきまして、インタビューをさせていただきました!

 

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なぜあなたはフィリピンに?



今回インタビューを受けてくださったのは、母親・お兄ちゃん・妹の3人でフィリピンに来た、長谷川さんファミリー(仮称)!

 

  1. 何人でいらっしゃってるんですか?
    →子ども2人とわたしの、合計3人です。

  2. お子さんの年齢は?
    →中学1年(男の子)と小学2年生(女の子)です。

  3. どれくらの期間いるんですか?
    →4月〜7月の4ヶ月で、わたしも含め3人それぞれ個別に英語を学んでいます。

  4. その間日本の学校というのは・・(休んでるのかなぁ?)
    →就学免除届けを教育委員会に提出してきました

    そんなのあるんだ!若色初めて知りました( 'ω') 
    詳しい情報はこちら↓
    小学生が義務教育なのに就学しなくてOKになる手続きは?

  5. 7月以降はどうされるんですか?  
    →フィリピンのインターナショナルスクールに入ります。

  6. 日本人学校ではなく? 
    →外国に来てまで、日本人のコミュニティにいる必要性を特に感じなかったので、インターナショナルスクールに通います。

  7. それはお子さんの希望ですか? 
    →そうです。元々彼らにとって日本の教育は、Not confatable(居心地が悪い)でした。 上の子(男の子)が幼稚園の時、最初に入った幼稚園が厳しい雰囲気で居心地が悪そうだったので、年長の時に自由な校風の幼稚園に変更しました。
     そしたら途端に生き生きとしている姿を見て、元々公立の学校に行く予定だったのを、自由な校風の小学校に変更しました。でも、そこでも集団行動をはじめ、日本的な教育が息苦しかったようで、、特に高学年になると周りがみんな中学受験のために塾に行きだしたんですよね。子ども同士でも「なんで塾に行かないの?」と聞かれていたようで、子どもの中でも「受験」しか選択肢がないんです。塾に行かない息子は完全に「異端児」扱いでした。
     娘も、幼稚園に通っている時は「ちゃんとしなきゃいけない」という気持ちが強く、担任の先生に向かって、おどけて変な顔ができたのは、通い始めて3年目にやっとすることができました。
     でもフィリピンでは、2日目に変な顔をしてたんです!フィリピンの先生の子どもの扱いの上手さと「ちゃんとしなくてもいい」という空気が彼女を自由にしているように見えました!

  8. なぜフィリピンを選んだのですか? 
    →費用の面は大きいですよね。
     あと、1年半前にこの学校に来たご縁もありフィリピンがいいかなと。

  9. ご縁とは??
    →旦那さんの仕事の関係で、こちらの学校の関係者さんと知り合いました。
     その時にご縁を感じ、2年前の冬に冬休みを利用して2週間の留学を経験しました。

  10. 正直、費用の面はいかがですか? 
    →正直貯金は全然貯まりませんよね。笑
    親子3人でフィリピンに住むのは正直安くはありません。 特に子供達をインターナショナルスクールにいれようと思っているのでなおさらです。インターナショナルするクールは、日本人学校に比べて高いので。 でも、お金を貯めて将来にとっておくより、今子どもにできる全てのことをやるしかないと思っています。

  11. 外国での生活に不安はありませんか?
    →そりゃあります。でも、不安を言っても仕方がないと思っています。
    安心させてから、動くなんて不可能だと思っているので、情報が入った時点で「縁」を感じて動くことにしています。

     子どもが通うことになるインターナショナルスクールもそうなのですが、2カ所学校の候補があって先日見に行きました。
     事前の手続きがよくわからなかったので、どちらもアポイントをとらず直接行きました。 片方は、学校を見せてくれるばかりか「1時間後なら担当者が来る」と丁寧に紹介してくれましたが、もう一方は「担当者がいないので日を改めて来てくれ」と言われ、その日のうちに最初の学校に決めました。

  12. 8月からお子さんは学校ですが、その間お母さんは何をされる予定ですか? 
    →なにしましょうね!?笑  でも、2年前の2週間留学のあとに、日本語教師の資格を取得したので、日本語を教える仕事に就くことも視野にいれています。 夫は自営業なこともあり例えば公務員とは違って、毎月のお給料が安定しているわけではありません。でも安定は”わからない”と思っています。我が家はチャレンジ好きで、安定の中で生きていくのがつらいタイプなので、この生き方は我が家らしいかな。 そう!3年前に、家族でホノルルマラソンに参加したんです!

    (え!ホノルルマラソンってフルマラソン(42.195 Km)ですよね?)
     

     そう!息子が小学4年生の時に、一緒に漫画を読んでいて、ニートがフルマラソンに挑戦するっていう内容だったんですけど、その時に「やれるんじゃない?」話が盛り上がり、元々夫がマラソンを趣味としてたので、思い切って家族で挑戦しました。 結果12時間かかりましたが(ホノルルマラソンは時間の制限がかない)親子3人で完走することができました。
     体中すべて痛いし、息子は頻繁に足をつってしまったので、足にサランラップでアイスノンを巻きつけながらの走行でした。
     もう何度も「辞めたい」「ギブアップする」という息子に「なんのためにハワイに来たんだ?!」と言葉をかけ、とにかく進み続けました。最終的には「じじい!くそばばあ!これは虐待だ!」なども言葉も飛び出しましが(苦笑)
     元々息子は少し太っていたこともあり、運動コンプレックスが強かったんです。 それが、ホノルルマラソン完走の成功体験は彼を変えたと思います。
     わたしもホノルルマラソンの際は体中が痛くて、もうどこが痛いのかもわからなくて、次の日足の爪が剥がれていることに気がつきましたw

    (この間も、わたしの隣に座った息子君は日本の政治の話を40歳女子としている。うん、一般的な同年代とは話合わさなそうだわーわたしとは合いそうだけどw)

  13. 最後に、一言お願いします。
    →息子はこんな感じなので、自由にギターが弾けて、政治とか興味ある話ができないとダメなんですw なので、彼らには日本の学校より学校の方が合っていると思っています。

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取材を終えて


若色感想

こんな言い方もアレですけど、長谷川さん親子は本当に日本のどこにでもいる普通の親子です。特別なお金持ちでも、秀でた才能を既に見出したわけでもなく、ごくごく普通の家庭だと感じました。
でも長谷川さん親子は行動に移し、行動に移さない人は一定数いる。
だから、動くか動かないかは、お金とか年齢とか、そうゆう問題じゃないんだよ。
動いたから偉いとかすごいという話ではなく、これは留学に限らず言えることなんだけど、大人はつい「できない理由(=やらなくていい理由)を探しがち」だと思っています。
「あの人は若いから」「彼女は独身だから」「彼は実家がお金持ちだから」
自分がやらない理由をさがして、見つけて、納得して、結果やらない。
基本的に人間の脳は変化を嫌うので、これは人間の性なので、毎度飛びつけとは言えませんが、本当のチャンスの時に動ける筋肉だけは残しておくことは必要だと思いました。(わたしは行動も筋肉に例えるのが好き。これについてはまた別記事で)

「チャンスの神様は前髪しかない」
え。神様の前髪掴むってどんだけ乱暴なの?前髪はあるのに、後ろツルツルってどういう状態?と、聞いた当時は思っていましたが、本当にその通り。
今がチャンスだ!という波に乗れるか乗れないか!

そして、彼女の話を聞いて思い出したのは「生き金」という言葉。
入ってくるお金は同じでも、使い方によって大きく未来は変わる。
一概に貯金しているお金を「死に金」だというつもりはないけれど、知識や情報、経験は時としてその金額以上の価値を生む(=投資になる)。
彼女はこのことをよく知っていて、実践している人だと思いました。
お金との付き合いは一生。入ってくる額を増やすことと同時に、いかに使うかを考えないと。