今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

旅と音楽のカンケイ〜旅に音楽は必要か?〜

思えば20代の頃はいつでも音楽を聴いていたような気がする。

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旅と音楽

朝ラジオから流れる音楽で目覚め、歌いながら自転車で出勤。
仕事中はさすがに無理だけど、昼休み中もチャンスがあれば好きな曲を1曲聴いてリフレッシュ。
帰宅後は好きな音を聴きながら夕飯作っていた。

それが、いつからだろう。そこまで音を欲しなくなったのは。
静けさを楽しめるようになったきっかけはなんとなく覚えていて、2回目の引っ越しで選んだ部屋は、大きな道路からも離れていたためとても静かで、陽の光をふんだんに取り入れられる大きな窓から空をよく眺めた。
その部屋のベッドに横になっていると、水の中にいるような、空気に包まれるのがわかって、基本的に音はしないのだけど、たまにする自然の音が、小さな光の粒のように心地よく耳に響いた。
あの部屋で、わたしは無音の気持ち良さを知った。

そんなわたしの旅で、音楽を聴く機会はそれほどなかった。が、たまにあった。
もしこれが20代の旅だったらもっーーーっと聴いていた気がする。
わたしは今より、もっと自分は世界の中心にいたし、音楽を聴きながら歩いている時、5ミリくらい地面を浮き上がっているような感覚が大好物の若者だったから。

そんな30代が旅の最中に聴いていた、思い出5曲をご紹介します。

1.「檸檬」米津玄師

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檸檬」米津玄師

これはフィリピンにいた時に聴いていた曲。
ものすごい有名な曲なのだが、流行りの曲に本当いうとい若色さんは、あんまりこの曲を知らなくて、しっかり聴いたのはフィリピンで。
音楽が、というより、この曲のPVでモダンダンスをしているダンサーさんを見てスイッチが入り、踊りたくなってしまった曲。部屋で1人でいる時はこれを聴きながら体をグニャグニャにして踊っていたw ストレッチにもなり、ストレス解消。今でも聞くとグニョグニョダンスを踊りたくなります。

 

2.「Señorita(セニョリータ)」ショーン・メンデス&カミラ・カペロ

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セニョリータ

マレーシアではGrabという配車サービスをよく利用していたのだけど、Grabに乗ったらほぼ100%という確率でかかっていた曲。(100%ってすごくない?)
その時期、マレーシアで爆発的に流行っていたのでしょうね。
印象的なイントロからのサビの歌い出しは、とてもキャッチーなので3回目くらいで口ずさめるようになった。
ピンとこない人は聞いてみてね!日本でも流行ってるのかなぁ?

https://youtu.be/Pkh8UtuejGw


3.「Perfect」Ed Sheeran

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Ed Sheeran

これはわたしを救ってくれた、マレーシアのランカウイ島の宿で聴いていた曲。
それまでエド・シーランは聴いたことあるなぁくらいの認識しかありませんでした。
この宿は以前もブログで紹介したのだけど、この旅1番の快適宿で、延泊を重ね、合計5泊くらいしていた。
海を見下ろせる、壁一面の大きい窓があるリビングルームは絶景の一言。
人をダメにするで有名な居心地が良すぎるソファーがいくつか置いてあり、みんなそこで思い思いにくつろぐ姿は、天国ってこんなところなのかなぁと思わせた。
PCを誰も使っていない時はYoutubeで音楽をかけていて、スタッフさんは日本人のわたしがチェックインしたからか、宇多田ヒカルなど日本の曲をかけてくれていた。
そこは、スタッフさんが素晴らしくて、心がウジウジの若色に声をかけ外に連れ出してくれた。1番お世話になったスタッフさんは元ギャングスターという壮絶な過去を持っていて、その彼から色々なことを聴いたのだけど、わたしがある夜、PCをいじりながらYoutubede曲を検索していた時、そんな彼に「リクエストは?」と聴いて、答えてくれた曲が、エド・シーランの「Perfect」だ。
結婚式にも使われるすごくロマンチックな曲だけども、わたしはこの曲を聴くと、彼の壮絶で悲しすぎる過去と、それでも今、前を向いて明るく振舞う姿を思い出す。
あんなに辛いことがあったのに、なんでこんなに人に優しくできるのだろうと考えずにはいられない、胸が締め付けられる曲だ。 

わからない人は聴いてみてね↓
https://youtu.be/UDDMYw_IZnE

 

4.「Your song」Elton John

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「Your song」 Elton John

中学生の頃だっただろうか。親にCDプレーヤーを買ってもらった時、1番始めに聴いた曲がエルトン・ジョンの「Your song」だ。
それくらい昔から大好きな1曲。
わたしがマレーシアで絶望している時に観た映画「ロケット・マン」
これは、エルトン・ジョンの半生を描いた作品なのだが、その中でこの「Yoursong」が誕生する名シーンで、またこの曲への愛が再熱。アホかっていうくらい繰り返し聴き続けたいた。もう考えるのも嫌だったので、考えるのを放棄して聴き続けていた。
EltonJohnを教えてくれたのは父親で、CDプレーヤーの除幕式のYoursongを共に聴いたのは弟なのだけれど、2人にもこの映画を強くオススメし、父は観に行ったと連絡をくれました。

わかってもこの動画は観てもらいたいから観てみてね↓(笑)

https://youtu.be/CzBkbSrf5XY

 

5.「僕らが旅に出る理由」小沢健二

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小沢健二

旅ソングといえばの1曲。
でも別にそんなに好きでもなく、今聴いてもそこまでハマらないw
確か、どこかのタイミングで誰かがコメントに書いてくれたのこの曲のことを。
それで、「あぁそんな曲もあったなぁ」と思って聴いたのがきっかけです。
音楽も歌詞も正直(わたしにとっては)普通なのだけれど、タイトルがいいよね。
逸脱。
そう、旅に出る理由があるんだって思えて、旅に出ていることを肯定してくれているようで、過去の大切なブログのタイトルにも引用させてもらいました。

 

さて、旅に音楽は必要か?
この問いに答えていきたいと思います。
ズバリ

「あった方がいい」です。

旅は、旅の本筋(どこかに行く→滞在する→帰る)だけでは味気ないし、すぐ記憶から消えてしまいます。

音楽はその旅を思い出すためのエッセンスの1つになります。
例えば、わたしは今後エド・シーランの「Perfect」を聴いた時、「Señorita」を聴いた時、ほぼ100%の確率でマレーシアの旅を思い出すと思います。

多分おばあちゃんになっても。
旅にはこうゆう旨味や雑味,少し横道に逸れたエッセンス
が必要なんです。
音楽だったり、本だったり、ワンピースだったり、少しの怪我や、落ちこみ、恋愛にも似たドキドキは、旅に味を加えます。

できたらこの音楽たちは日本から持っていくのではなく、現地調達をオススメします。
現地でかかっているラジオや、レストランで聴いた曲、ホテルで毎朝流れているから覚えてしまった曲、現地で仲良くなった人がいつも歌っていた鼻歌のタイトルなんかを持ち帰れたら、それは自分へのスーベニア(記念品)になること間違いなしです。

でも雑踏の中にいるときは、是非イヤホンはつけないで、現地の音を楽しんで。
匂い、音、視覚で異国を味わうのは旅の鉄則です。

 

 

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