今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

僕らが旅にでる理由 -コンプレックスのお話–

ずっと書きたいとはとは思っていたのだけど、ついつい先延ばしにしていたことについて話そう。
というのも今日はマレーシア クアラルンプール最後の朝、今空港のラウンジでこの文書を書いている。

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ラウンジビールは美味しいな

7月21日から始まったわたしのマレーシア(と少しだけシンガポール)の旅は本日8月18日でおしまい。
次はベトナムハノイを目指す。
という旅の節目であるので、書く気持ちになることができた。
それでもやっぱり気が重い。でもこれを書かずに旅を終わらせるこはできないことも知っている。

わたしが旅に出た理由。
コンプレックスと自己肯定感が関係している。

わたしのブログをお読みの方ならすでにご存知のことだろうと思うがわたしは高校を卒業した年に働き始め、そのまま10年以上仕事を続けた。

これが意外な形のコンプレックスとなってわたしに降りかかっていた。

仕事は楽しく、やりがいも感じていたが、そりゃあ、たまには嫌になるw
そんな時、多くの社会人がそうするように、気晴らしに転職サイトを眺めることがたまにあった。

そしてわたしは気がつく。
わたしはほとんどの会社から受け入れられないのだ。


あぁここ素敵だなぁと思った会社には、決まって「大学卒業以上」と書かれていいる。
もしくは「短大、専門学校、大学卒業以上」だ。
わたしはそれを持っていない。わたしの最終学歴は「高校」だ。
もちろん本気で転職を考えているつもりでないから、別に何も影響するわけではない。けれども、「わたしは今の仕事以外できないんだ」という間違った認識の種を自分に埋め込むことになる。

「あなた大卒ではないから(他の仕事は)なんにもできないよ」
「あなたは公務員の楽な仕事しかしてないからなんにもできないよ」
(もちろんこれは誤解で、公務員が楽な仕事ばかりなはずがない。ものすごい激務で裁判レベルの重い事案をこないしている公務員をわたしはたくさん知っている)

こんなことを本当に、本当に、本当に思っていた。
だからわたしは公務員を続けるしかない。それしかできないという考えに行き着いていた。
何度も言うように、わたしは自分の仕事を愛していたし、やりがいも感じていた。
でも他に選択肢がないから行うのと、他に選択肢があるのに選んで行うとでは結果が同じでも、心の持ちようが違う。

この埋め込んだ種は少しづつ、少しづつわたしを蝕み、結果大学にいっていないことがわたしのコンプレックスになり、自分を落とすようになっていっていっていた。

まず、大学卒業者に攻撃的になるw

既に卑屈な性格が出来上がっているため、共に仕事をしている大卒者が失敗をしたり、わからないことがあると「はん?あなた何百万円も使って大学にいっておいて、そんなこともわからないの?」とマジで思っていた。

逆にできる人だと「あぁ、あなたは大学にいってるんだものね。こんなことできて当然」と思う。

あぁ、今考えてもすごく不衛生な精神状態(苦笑)

もちろんそんな自分の性格を良いとは思えないから、またそこで自分を落とす。
もう笑っちゃうくらい負のループだ。

また英語が話せないことにもずっとコンプレックスを感じていた。
前の記事でも書いたが、まだわたしは英語を話すことに少しの勇気を必要としていて、いざ英語を話す場でリラックスはできていない。

そんなわたしだから、旅前(留学前)は、やりたいことを思いついても、それが海外でやりたいことだったら「わたしは英語ができないから」と諦めていた。

2018年の年末にふと考えたのだ。
「あれ?わたし、このコンプレックス一生持ち続けるの?」と


わたしは10年前にも同じこと(大学・英語)を考えていた。
多分、おそらく、10年後も同じことを考えるだろう。

ああ、もう辞めようと思った。

もう、こんな、コンプレックスを、持ち続けるのは、辞めようと。思った。


わたしこのままじゃ自分を嫌いなままだと。
振り返ると、わたしが自己肯定感を落ち着かせることができていたのは、たまに誰か素敵な人が現れて、若色のことが良いと思っていて、好きです。と言ってもらっていた時だけな気がした。

つまり、自分の力で自己肯定感を落ち着かせる方法が未だによくわかっていないのだ。

こんな自分もう辞めようと。

そして、ずっとしたかった旅を英語を使ってしてみようと。

そしてわたしは、あんなに好きで依存していた仕事を自ら辞めることを決め、
めんどくさい事務手続きや、関係各位との「仕事やめます」「もったいなーい」コール&レスポンスを一通りこなし、
海外の学校手続きをし、お金を振込み、1人で海外にきて、
3カ国目となる国を目指し、今こうして空港のラウンジで生ビールを飲みながらこの文書を書いている。

なんて素晴らしいんだ!なんて素晴らしいんだ!!

こんな自分をスタンディングオベーションしてあげたい。
頭をグルングルンに撫で回して、ハグしてあげたい。
本当によくやったよあなたは!と言ってあげられる。

未だにわたしはこのコンプレックスの話を思うと、話すと、書くと、涙がでてくる。
悲しいとかではく、感情をコントロールできないんだと思う。

おそらく、長い間溜め込みすぎたから、出し方を上手にすることができない。
本来であれば、もっと以前から少しづつ吐き出して、昇華していくはずのものなのに、わたしは少し溜め込みすぎたようだ。

いつかこの話をしても、そんなことありましたねぇと涙なしで話せるようになるまで
この旅ではもう少し泣いてみようと思う。

きっとわたしはこの感情とも付き合っていくしかないのだ。

 

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