今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

【検証してみた】1人参加のツアーは楽しいのか?前編 -ハロン湾編-

1人旅でずっと避けていた旅の定番「ツアー」
だって1人だとつまらなさそなのだもの。
どうせ周りカップルとか友達とか家族でしょ。。。

でもひょんなことから参加することになってしまった2つのツアー。
こうなったらやってやろうと参加してみましたよ。
スケジュールのわからないツアーはさながらミステリーツアーでした。
(これはわたしの英語スキルのせいである)

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ハロン湾でのカヤック。同じツアーの夫婦を撮影


【経緯】
それはベトナムハノイバックパック宿に泊まったことから始まった。ハノイは(あとから知ったのだけど)、ハノイ自体にあまり観光名所はなくて、それよりも(色んなところにいく)ハブ地みたいな役割を果たしていた。そのため、ツアー会社がハノイ中どこにでもある。フォー屋よりある。そしてわたしの宿はホステル+ツアー会社という形態だった。そのため、チェックインの時に「何の予定があるの?」と聞かれた時、「特にないなぁ〜」と答えたわたしは、鴨がネギ背負って土鍋に乗って、どんぶらこと川を下ってきたのとさながら同じ状況であったのだと思う。
「おすすめのツアーがあるよ〜!」と言葉巧みに話すフロントのお兄ちゃん。でもわたしはどちらにせよ「ハロン湾」に行きたかったので、ツアーを組むなり、自力で行くなり予定を立てないとなとは思っていたところだった。
「わたし、ハロン湾行きたいの」と伝え、ツアーの説明を聞くことに。
1人だし、ハロン湾は日帰りを考えていたのだが「日帰りはおすすめしない」とお兄ちゃん。確かに、往復で8時間の長い道のり。
1泊だとあっという間のボートクルーズで終わってしまうということ。

ハロン湾はマレーシアで会った2人の旅人からもいいところだよ〜と聞いていたので、是非しっかり訪れててみたい土地だった。
聞くと1泊でもそんなに高くなさそう。しかも、ハロン湾で1泊すると、宿を1
泊無料で泊まれるらしい。(わたしは2泊を予約していたので、最終的にこの宿で3泊できることになる)次の予定まで時間もあったので、わたしはその申し出を素直に受けることにした。(=ハロン湾1泊2日ツアー決定)

彼は続けて、わたしの今後の予定を更に掘り下げる。
わたしは日曜日にダナン(ハノイから300キロくらい南下した土地)
わたしの予定はこれだけだ。
そして今日は日曜。つまりわたしはフルに1週間をハノイで過ごせると彼は感づいた。

そしたら追加のツアーもそりゃあ説明するわよね。
「実はもっとおすすめのところがあるんだ。僕の故郷なんだけどね」

そこはサパという、ハノイから西ぃーに進んだところ。
美しい段々畑は、ハノイに降り立つ前、「ハノイ 観光地」と検索した時に見ていた記憶があり、トレッキングやりたいなーとボンヤリ考えていた。
「あ!そこ行きたいと思っていたところ!」と、話は進み、こちらは日帰りが無理そうなのでバスの往復と1泊で申し込むことになった。(=サパ地方1泊2日ツアー決定)

彼は紙の空きスペースに、日程を書いていくのだが正直ざっくりしかわからないw
てか、ツアーの詳細は書いてくれない。
あとで詳細はあげるからと言われ(これは結局もらえなかったのだけど)とりあえず、明日のハロン湾の出発時間だけはしっかり確認。
ツアーにはランクが3つあって、しきりにミドルを勧めてくる(1番安いのを勧めない)ので、まあいいかとそれにする。
2つのツアー合わせて、2万4000円くらいだった。
とても安い気がするのだが、ベトナムであんまりお金使わないでしょと思ったわたしはこの程度の金額も用意していなく、結局カードで支払う。
ベトナムはクレジットカードがあまり普及していないので、使う時には手数料分が自分持ちになる。それでもまぁいいやとカードで支払う。

てか、何するかわからないから持ち物がわからない。
まあ1泊過ごせる準備だけ小さいリュックに詰め替えて就寝。

ハロン湾編】
朝指定の時間に受付で待つ。
お迎えの人は15分くらい遅れてくるこの海外アルアル。
いいのいいの来てくれればいいの。

そしてバンに乗り込む。
周りを見渡すと、あぁやはり日本人はわたしだけ。そしてソロなのもわたしだけ。
周りはフランス女子2人組。インド人夫婦。英国大ファミリー(おじいちゃんから孫まで)。オーストラリア夫婦。
バンの中でめちゃくちゃ後悔。
来なきゃよかった。せめて日帰りにすればよかった。。。

しかもそこで追い打ちをかける出来事が。。

ツアーのガイドさんが、提供する食事についてアレルギーや食べられないものを言ってくれと言う。団体ごとに。
あぁ、ここでこいつは1人なんだと烙印を押されるのね。しかも英語でみんなの前で答えるのね。と、もうダークモードの緊張モード。

マレーシア料理で、お肉がもうお腹いっぱいだったので、お肉なしにしてもらおうと思って「ノーミート プリーズ」というつもりが「ノーミール プリーズ」と言ってしまい、あやうくわたしは船の上で断食となるところだったが、すぐに言い直し、事なきを得た。

トイレ休憩の時には、バンのナンバーが書かれた首から下げるカードを渡される。
なんだこれーと思ってると、降りたところのお客さんみんなしている!!
結構みんな素直で可愛い。(日本人はつけないイメージ)

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島に降りる際は、別のボートに乗り換える


周りをみると、、、あぁ、確かに似たようなバン多いものね。
1人旅はトイレ休憩が怖い。2人ならば、もし乗り遅れた時に相方が気づいてくれて、運転手を止めてくれる可能性があるが、1人だと完全に置いていかれる場合がある。
そしてリアルにおいていかれたコラムや小説をわたしは何度か読んだことがある。
そして、これまでに人数確認しないで出発するバスを何度も経験している。笑

だからトイレ休憩の時は

①まずバスの写真を正面から撮る。自分が間違えないために。
(同じようなバスが多いので。今回はタグがあったのでこれはスルー)
②一目散にトイレに入り、さっさと戻ってくる。
③バスによってはエンジンをとめてしまって車内が暑い場合もあるので、バスの周辺でウロウロ待つ。

これを心がけている。
あと、最悪置いていかれた時のために財布と携帯は必ず持つこと。
(というより貴重品はいつでも持ち歩くべし)


今回はバンの駐車場が遠くて、時間になったら近くまでバンを移動してくれピックアップをするというシステムだったので英国大家族を目の端にいれないがら、待ち、無事バスに乗り込む。

旅において移動中は気が楽だ。
何もしていなくても勝手に旅を進めてくれる気楽さがある。
逆に明日やることが決まっていなくて、宿で検索をしている時はなんだか気が焦ってしまう。(最近はちょっと慣れてきたが)


ハロン湾に到着し、クルーズ船に乗り込む。
ツアーの説明を聞いた時には、誰かと相部屋になる可能性もあると聞いていたが個室のようだ。超ラッキー。
てか、クルーズ船は思ったよりも豪華でかなりテンションが上がる。
間違いなく今回の旅で1番豪華なところに泊まっている。(マレーシアでの知人宅を除く)

食事も実は不安だった。
席がたーくさんあって、1人で食べるのもなんだかなぁと思っていたから。
でも心配無用。小型クルーズ船なので席を指定され、3グループでまとめて食事をとった。わたしはフレンチ女子2人と、インド人夫婦の5人グループ。

たーくさんの会話はできないが聞かれたことに答えるのと、少しの会話を楽しみながら、美味しい食事をとることができた。(食事は美味しかったのだが、量が多くて食べきれない。余ったものは、席から見えるところで一つにまとめられてゴミになる。わたしはこのゴミになる過程を見ながら心が痛んだ、、、、)

ベトナムはお金の単位がすごく大きい。
ビール20,000ドン(=100円)といった感じに。

そのために、20,000ドンを20Kと表したりするのだが、そのクルーズ船のドリンク(別料金)はなんと値段が$(ドル)表記で、もうナニがナンダかわかりません状態。

きっとクレジットカードも使えないしATMもない。
わたしは追加料金のビールを飲むか悩んだ。。。
でもわたしはここまでの旅で学んだことがある。
「1人旅は、小さなワガママを叶えてあげることが必要」と。

ここでビールを我慢することはできる。
お金も減らないし、わたし1人が我慢すればいいだけのことなのでとても簡単だ。それはとても楽だ。

しかしここを我慢しないでやってみることが1人旅の楽しみ方だと思う。
別にすごいことをやれとは言わない。
少しの勇気を出して、お店に入る・お金をかけてみる・わたしの写真を撮ってもらえませんかと英語で頼んでみる。
これができた自分は褒めてあげたくなるから、たかがビールを飲むことでも、日本にいる時より何倍にも喜びに感じることができる。

だから、ここでもまあどうにかなるだろう。お金もまあまああるしとビールを飲むことにした。(結果お金は問題なく足りた)

このビールが美味しかったこと。
1人寂しいとかはこの瞬間すべて吹っ飛んだw
このビールを飲むためにわたしはきたんだーって思えた。

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グラスで飲むとより美味しい

まさかわたしにハロン湾で、1人クルーズ船に乗りながらビールを飲む瞬間が訪れるなんて誰が予想しただろう。
もしわたしが、このシチュエーションをすごく望んでいたら起きていたことかもしれないが、クルーズ船願望は全然なかったので(船、酔うし)全く予想していなかった。
人生は時に予想もしていないことが起こるものだ。

ハロン湾は不思議なところだった。切り立った岩と植物しかない、小さな島がいくつもあって、もし漂流して辿り着いた先があの島だったら絶望だなという脳内シュミレーションをいくつも描いた。(←なんで?!)

わたしはそこで、洞窟に入ったり(キレイなんだけど、人がとにかく多く、混んでて渋滞がひどかった)、唯一泳げる島に行ったり(水着持ってきてねーわ。ということで泳がなかったが、ここもすごい混んでて、あんまり泳ぐ気になれなかったから別によし)、2日目はカヤックしたり(基本2人乗りなんだけど、1人乗りでやらせてもらった!これはすごいラッキー!1人でプカプカ浮いてる時間はとても気持ちよかった)、インド夫婦にタバコを勧められて吸ってみたり、あの英国大家族は息子の結婚式の延長でここにきてることを聞いたりした。(やたらイチャこいてるカップルを密かに目の保養にさせてもらっていた)

個室があることで、自由時間は部屋の中で思う存分1人でくつろげたし
それ以外の時間は結構アクティビティが充実していたので、やることもりだくさんだった。

インド夫婦のキレイな奥様は、最初の夕飯の時に興味深々に聞いてきた
「1人旅って楽しいの?」と

「時々いいし、時々悪いよ」とすらりと答えることができたわたしは、英語も1人旅も少しは慣れてきたということなのかしら。

 

後半は、「ゴム長靴で過酷な登山。サパ編」へ。


 

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