今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

チャンスを掴むあの子と、そうじゃないあの子の違い

オーストラリアの語学学校で出会った2人の日本人について話をしよう。
彼女達は、どちらも若色より少し若くい日本人で英語のレベルも若色と同じくらい。
2人ともコミュニケーショ能力も人並み以上にあり、オーストラリアで収入を得ながら勉強なり、生活をしたいと考えている2人だ。

 

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ファーマーズマーケットではスムージーも楽しめる

この2人を1ヶ月近くで見てきたのだが、2人が掴んでいくもののスピード感の違いに驚いた。

というのも、わたしは旅の途中でオーストラリアに立ち寄っており、語学学校の中では他の生徒と毛色が違った。
わたしの周りの日本人(の若者は)ほぼ100%ワーキングホリデイビザまたは学生ビザを取得していたため、彼らはオーストラリアで働くことを前提としていた。
だからある意味「日本人で」「英語が初中級レベルでも」「働くことができる職場」という少ないパイを日本人同士で奪い合っている状態だった。
特にわたしがいたヌーサは、大きい街ではなかったため、例えば、日本食レストランで働きたいと思ったら、5人待ち、10人待ちといった状況だった。

もしわたしも同じ立場にいて仕事を探す立場だったら、客観的に物事をみることはできなかったであろうが、わたしはあくまで旅行者であったため、彼女達の活動を客観的に眺め、1ヶ月間でここまで差がでるものかと驚いた。

2人の女の子を簡単に紹介しよう。

1人目、ナオミはボーイッシュな外見で見た目は完全にサーファー。学校には9ヶ月通う。
彼女はわたしと同じ入学日で、英語のクラスも同じだったため、最初から長い時間を一緒に過ごした。
見た目通りの中身で、サバサバしており、女子校にいたらモテそうな印象。

もう1人の女の子アキコはCITYガールという印象でおしゃれ。学校には8週間通う。
わたしとナオミの1週間前に学校に入学した。
毎日違うピアスをつけたり、頭にターバンを巻いたり、服装をとても楽しんでいて、日本に外国人の彼氏を残してオーストラリアにきたという。
それもそのはず、外国人とのおしゃべりは慣れていて、入学初日に開催されたフリーBBQでオドオドしている若色を「こっちに座りな〜」と招きいれてくれたのも彼女だ。(その時はその小慣れ感ゆえ、どれほどの長期滞在者なんだと思ったw)

2人の状況は少し違ったので、一概に比べることはできないが、ガッツガツとチャンスを掴んでいっていたのは明らかにナオミだった。
もうそれは快進撃と言ってもいいほど鮮やかなストーリーだった。

ナオミがこの1ヶ月で掴んだものは、以下のとおり。
・新しいシェアハウス(オシャレで学校からも近い好条件。しかもオーナーが日本人好きで補償金も要らないと言ってくれたそうだ。そのうえ、家にあるサーフィンボードは自由に使ってくれていいだなんて、こんなすごい場所ある?)
・和食レストランでの職(上記んも日本人好きオーナーさんが紹介してくれたそうだ)
・インターネット掲示板を見て手に入れた4000円ほどの安価な自転車(マウンテンバイクタイプでとてもかっこよかった)
・語学学校での英語クラスを1つ上がった。(ケアレスミスが多い若色と異なり、彼女はテストでも満点を取っていた)

一方でアキコは8週間で学校を卒業後どうするかを最後まで決めかねていた。住むところも、職もわたしと別れる時にはまだ手にしていなかった。
おそらく英語のレベルも変わらなかったのではないだろうか。

ナオミは9ヶ月間学校に通うため、拠点をヌーサにしっかりおけるという点がアキコと大きく異なってはいた。その点は考慮してもらいたい。

しかしそれを差し引いてもナオミの快進撃はすごかった。
彼女達の大きな違いはたった1つ「行動」だ。

ナオミはとにかく動いていた。しかもその動きも早い。
無駄に長く考えることをせず、入学2日目には銀行口座を開設するため、銀行を訪れ、シェアハウスもヌーサに滞在し1週間後には見学にいっていた。自転車もインターネットでいいものを見つけたらすぐ購入し、宿題は毎日学校が終わったあと学校でこなしていた。仕事は最終的に紹介で手にしていたが、その前は履歴書をたくさんコピーして配り歩くつもりだと話していた。


一方アキコはずっと調べていた。
毎日インターネットでの求人募集を眺め、「応募しようかなぁ」と呟いていた。
銀行口座もナオミが開設した情報を聞いてから同じ銀行で手続きをし、インターネットを通して何件か求人情報を問い合わせていたようだが「メールの返事がない」と言っていた。
彼女はホテル等で働く旅行関係の仕事を希望していたため、有給インターンシップを申し込むとか申し込まないとかが、彼女と最後にした仕事関連についての話だ。
すんなり日本食レストランの職を手にしたナオミに、少しのジェラシーを感じていることも、ある日話してくれた。(そんな彼女のことを本当にかわいいなぁ思っていた)

もちろん彼女達のペースがあり、ペースは人それぞれなので、どちらがいいともどちらが悪いとも言うつもりはない。

しかし、ワーキングホリデービザの場合期限があり、オーストラリアに降り立った瞬間に帰国へのカウントダウンは始まっている。(一般的には1年間)

その限られた時間の中で、どれだけのものを掴むだろうか、掴みたいだろうか、掴めるだろうか。
これはもちろん人生でも同じことが言える。
人生は有限であることも知っているし、世の中は変わり続ける。
明日やろうと思っていたら、何もせず、気がついたらおばあちゃんだ。
オーストラリアで出会ったおじさんに「You shoud run(走れ)」と言われた。
最初はlearn(学べ)だと思った。しかし、ちゃんと聞いたらrunだった。
人生は短いから、走り続けろと。

そうはわかっていても、昨日少しだけ飲みすぎ、いつもより気だるかった本日の若色はYoutubeをいつもより多く見ていたことをここに告白します。

これだけで終わらせるのはなんとなく嫌で、ブログを1本書き上げた私はイイ子イイ子。

 

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