今日も世界で迷子。

小心者の冒険者。長年勤めたお仕事を辞め、海外をぐるりとしていました。公務員を辞めて思うことや、旅の記録を綴っています。

北根室RANCH WAY 女1人ロングトレイル記③根室駅〜中標津空港

【北根室LANCH WAYの旅】

③「1人目のトレイルエンジェルとの出会い~トレイル最大の難所編(前半)」

30.9.25(火)早朝~昼

 

根室駅に到着したがいいが、ここから考えなくてはならない。

ガスカートリッジを手に入れるための選択肢を3つに絞る。

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トレイル装備

 

1.根室駅周辺で調達
主な交通手段)レンタカー

根室駅周辺のお店が開く9時ごろまでその場で待ち、レンタカーを借りる。

ガスカートリジッジを調達したあと、その車で中標津空港までいく。

 

【いい点】

根室駅~中標津空港のバス代が2000円近く。

もし失敗した場合、現金のないわたしには辛い。

しかしレンタカーであれば、カードで借りることができる。


【悪い点】

・レンタカーに空きがあるかわからない。

レンタカーを借りられなかった場合は、始発の次のバスが11時近くなるため時間的リスクが高い。

中標津空港で車を乗り捨てられるかもわからない。

 

2.中標津までバスでゆき、歩いてガスカートリッジを買いに

主な交通手段)バス、徒歩

【いい点】
Google
マップを確認すると、なんとか歩いて行けそうなところに釣り用品店がありそう。


【悪い点】

・ガスカートリッジを取り扱っているかわからない。

(取り扱ってるかどうかを問い合わせるにも開店前でできない)
・始発のバスで着いたとしても3時間はその場で待たなければならない。仮に調達できたにしても、そこで着替えなどを済ませて出発できるのか不安
・重さ10キロほどあるバックバックを背負って歩くことは得策なのか?

 

3.中標津空港まで行って考える

 

【いい点】

・空港だから、少なくともイスとトイレはあり、快適に待つことができる

・やはり現金がないことが心細いため、カード会社の問い合わせ時間である9:30になったらキャッシングができるよう連絡しようと心に決めていたので、お金をおろすにしても、空港ならATMがあるだろう。

 

バスが来る。

発車まであと10分。

どうしようどうしよう。

 

最初は1にしようと思っていた。

根室駅に留まろうと考えた。

でも、現金がないことで1にしようとしていることに気がつく。

もし、今、現金があったらと、冷静な頭で考える。

 

3だ!と思い、中標津空港まで始発をバスを使い行こうと決める。

空港であればレンタカーもあるだろと思い、バスの乗車券(およそ2000円)を購入。

 

中標津空港まで2時間くらい。バスといっても、路面バスのような感じではなく、夜行バスのような3列独立シートの贅沢なシートに毛布のようなひざ掛けつき。

停まる感覚は宇都宮と大体同じで、朝だから学生さんとか乗ってくる。

ふむ、こうゆうバスで通学をするのか。

よーく勉強をして、現金を持たずに飛行機に乗るような三十路になっちゃいけんよ。と目を細めながら彼達を眺める。

 

そしてふと考える。

 

わたしは確かに充電もなければ現金もない。

でも、携帯もあるし、お財布もある。

紛失したわけじゃない。

海の向こう、スリランカの地で携帯失くした人を知ってるぞ。

それに比べりゃなんか全然いいじゃん!!

 

と、気持ちが楽になる。

精神安定ありがとう。

 

中標津空港に到着。

ちょっとだけ文明の匂い。クンクン。

 

まずATMを探そう!

茨城空港にだってあったから、ここにだってあるでしょ!

 

な、、ない。

 

ガーーーーン(°_°)

 

いやでも落ち着け。

どちらにせよ、ガスカートリッジを買うために市街地に出る必要があるから、その時に現金にをおろせばいい。

 

まずはカード会社に連絡だ。

カード会社の運営時間9:30になるのと同時にプッシュ!

 

「キャッシングの額引き上げてください!」

「いいよーでも今からいくつか質問するよ。その質問の答えによってはカード自体失効するよ。いい?」

「(こええ、、でも仕事も続けてるし、ローンも組んでないし、やましいところない!)オケです!」

「わかった!あと審査に2-3日かかるよ。」

 

 

ギャーーーーーー!!!!

 

 

そうですよね。

はい、そうですよね。

消費者金融さんじゃないですものね。

即日で現金なんぞ用意してくれないですよね。

でも一応聞いてみる。

 

「今出先で現金がなくて困っているのですが、直ぐには無理ですか?」

 

無理」

 

「じゃあ諦めます。サヨーナラー!!」

(カード自体を停止されたらえらいこっちゃなので、高速で切る)

 

ガーーーーーン。

 

この旅は今持ち合わせの現金でどうにかせねばならないこと”決定”

 

絶の望。

 

でもこうしていても始まらない!

きっとうまいやり方があるはずだ。

 

とにかくガスカートリッジを手に入れて、わたしは歩き出したい!

 

片っ端からレンタカー会社に連絡。

3時間でいいので3000円くらいで借りたい。

もちろんカードで!

 

タイムズカー空いてる車なし

トヨタレンタカー空いてる車なし

ニッポンレンタカー→6時間6000円なら。うーーむ。ちょっと考えます。

オリックスレンタカー空いてる車なし

ニコニコレンタカーレンタカーもうやってません。(なんだと!?)

 

そしてネットで調べたアウトドアショップにも電話で聞いてみる。

ガスカートリッジありますか?

 

釣具屋さんガスボンベなら(サヨ~ナラ~)

パタゴニア系列のオシャレアウトドアショップ電話出ない。


今は930分すぎ。

ほかのお店はは10時からの営業なため、問い合わせができない。

 

ふわあぁああと、フラフラしながら、こうなったら誰かに一緒に考えてもらおうと、観光案内場へ。1人の脳みそでは限界がきていた。

 

根室ランチウェイを歩きたくて、ガスカートリッジが必要なんです。
オシャレなアウトドアショップは歩いていけますかね?タクシーだといくらくらいですかね?そもそもやってますかね?

こんな準備不足でトレイルに来てごめんなさいという気持ち。観光案内所のおばさまに、あなた本当にできるの?と怒られそう。バカにされそう。。。

 

でもおばさまは親身になって教えてくれる。
バカされそうなんて、ただの被害妄想でしかなかった。

タクシーだと片道1200円くらいかな。

歩いたら1時間はかかると思う
タクシー、カードは使えないよね、、、

すぐに妙案は出てこないが、それでも人と話していると少し気が紛れる。
思うと、絶望の淵に立ってから初めて人に相談している。
人ってありがたい。

そんな中、観光案内場のおばさまが、閃く。

 

ニッポンレンタカーに連絡してみて!

ガスカートリッジ販売してるわよ!

 

マジで!!!!!!!?!!!!

 

直ぐさま電話。

聞いたら置いてあるとのこと!!

うわーん(喜)

 

小さいのを2つ買います!今から行きます!と伝える。

 

時間も、レンタカーを借りるお金も使わなくて済んだ。

そしてレンタカー会社なら、ガスカートジッジをカードで買うことができる!

ありがたい( ˙̫̮ )

 

わたしにとっての1人目のトレイルエンジェル

観光案内場のおばさま。

1人で行くの?と、初心者のわたしをバカにするわけでもなく、頑張ってねと、女性で1人で歩くの?と、熊いるから気をつけてね、と快く送り出してくれた。

そして空港にて、装備を身につける。
それまで着ていた、どうでもTシャツをゴミ箱に捨て、用意していたトレイル装備に着替える。

靴紐を結び直す。
やっと出発できる高揚感が身を包む。
長かった。とにかくここまでが長かった。

空港のトイレで飲み水を汲み、ザックが重くなる。おそらく12キロくらい。

再び観光案内所に戻りトレイルの道を再確認していたところ、観光案内所の一角にトレイルのMAPがあることに気づきGETすることができた。
印刷した白黒の地図は持参していたがカラーの地図があると心強い。

そうだ、ライターも1本しかないんだと思い、空港の売店(2階)でライターを買う。

ライターあったかなぁとレジの下を探すお姉さん。

 

あ、最後の1本だわ。


ワナワナワナワナ

ギリ
(火種はものすごく大切なので、飛行機に乗る際にマッチ・ライターは11つまでという持ち込み制限上、予備のマッチを持ち込むことができなかったわたしには、火種が1つだと大変心細い。最低限でも2つは欲しかった。ここでライターがもし売り切れていたら、またわたしのトレイルの出発は遅れていたか、どうしていたか、なんともわからない)

そしてやっとのこと中標津空港を出発し、歩き出す。
空港からほど近いニッポンレンタカーに寄り、欲しかった欲しかった、ずっと会いたかったガスカートリッジを2つ購入。カードで購入できた!重要

ガスカートリッジにチューしそうだった。

 

ニッポンレンタカーに聞いてみると、空港からレンタカーを借り、釣りやらキャンプやらに行く人のために取り扱っているとのこと。

もう最高だよ、ニッポンレンタカー!!!


早く歩き出したい気持ちをグッとこらえ、レンタカー事務所のベンチに荷物を少しだけ広げさせてもらい、バックのパッキンをし直す。
バランス良く、重い荷物が上にくるように中身を再配置。
わたしはこのトレイルを経験して初めて知ったことなのだが、背負うタイプの荷物は重い物を上にくるように配置するのが鉄則のよう。

エリザベス(バックパック)にハグ。これからよろしくねと、挨拶。

お守りのネックレスを握る。

 

これはわたしが旅行に行く時に必ず行う行為なんだけど、
わたしは旅行の際(特に飛行機を使う場合)必ずネックレスをつけ、基本的に外さないようにしている。

これには2つの意味があって、1つ目は(不穏な話になるが)もし、何かがあって、例えばお顔とかの判別がつかなくなった時に、もしかしたらネックレスが目印の1つになって、身元の発見が早まるかもしれないと思っているから。
そして2つ目は、旅行前に自宅でネックレスをつける時には、戻ってきてこの場で外すことを強く念じてつける。
このネックレスは、旅行の安全祈願を担っている。

そのネックレスを唇にあて、無事に行けますようにと念をこめる。

 

もう1度レンタカーのスタッフさんに入り口を確認し、お礼を行ってトレイルへ!

 

やっと、エントリーできたのは昼の12:30!!

 

ブログ村に登録してみたよ〜。色々勉強だね。

 

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